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2024年度に火災保険の保険料が値上がりする見通しというニュースが報じられていました。
参考:損保、火災保険料1割超上げ 水災補償はリスク別に5分類
物価上昇や電気代の上昇など負担が増えている中での値上がりとなるため家計に与える影響は大きくなりそうです。
なぜ火災保険の値上がりが続くのか、この記事を通して紹介していこうと思います。
火災保険は、建物や家屋、その他の財産に発生した火災や自然災害、その他の損害や損失に備えるための保険です。
火災保険と聞くと火事の時の補償と皆さん思いがちですが、火事以外にも台風や雪、雹、洪水、地震などの自然災害、その他日常生活での損害にも補償が出るようになっています。
下記は一般的な火災保険の補償内容の紹介となっています。
火災・・・失火やもらい火による損害
破裂・爆発・・・ガス漏れやカセットボンベなどによる爆発や火災などの損害
風災・・・台風や竜巻、突風旋風や大雨による損害
雹・雪・・・表や大雪による損害
水災・・・洪水や土砂崩れによる損害
建物の外部からの物体の落下・飛来・・・建物への自動車の衝突や、石、ボールなどの衝突による損害
水濡れ・・・排水管などのつまりにより水浸しになるなどの損害
騒擾・・・集団行為に伴い物件が破壊されるなど、破壊行為や暴力による物件の損害
盗難・・・盗難に伴う損傷、盗取の損害
不足かつ突発的な事故・・・日常生活による故意ではない突発的な損害
火災保険はどれくらいの方が加入しているのでしょうか。
そして、近年増加している自然災害による被害での保険金の支払いはどのくらいになっているのでしょうか。データを見ながら紹介していきます。
まずは火災保険にどれくらいの方が加入しているのか見ていきましょう。
表1 火災保険の加入率
内閣府 「保険・共済による災害への備えの促進に関する検討会」より引用

表1を見ると、保険と共済合わせて約82%の加入率があることがわかります。
台風や地震のリスクを考慮するとやはり、火災保険に加入することが必須になるので、約82%という加入率になると予想されます。
次に、火災保険の過去の支払い実績を見てみましょう。

〈損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況2022年度版」〉より引用
図1 火災保険の過去の支払い実績
図1は火災保険の支払いがどれくらいあったかを表しています。
補償ごとにみると火災・落雷等による損害は変動がなく、その他の損害は年々微小ながら増加しています。
その中でも自然災害による被害での支払額が2018年、2019年の支払いが以前よりも多いことが分かります。
これは台風やゲリラ豪雨により、河川の氾濫や土砂崩れが起こり、住宅への被害が大きくなっていることが原因です。
表2 各年度の合計保険料と支払い実績
損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況2022年度版」より引用

表2は、それぞれの年度でどれくらいの保険料が集まったかを表しています。
火災保険は数年ごとに改定し、保険料が高くなっているので年々保険料総額は増えています。
2018年、2019年は合計の保険料より保険金支払いの方が多かったと読み取ることができます。
保険は何かあった時の備えとしているので、緊急の際に保険会社が支払えない、ということがないように保険料を毎年見直しています。
近年自然災害が増加している影響で保険料も増加しているということになります。
足利市でも2019年の台風19号により洪水や土砂崩れの被害が出ています。
表3 2019年台風19号による足利市内の被害件数
足利市ホームページ「令和元年東日本台風被害の状況」より引用

足利市の発表によると、表3のように住宅への被害が確認されています。
ここで注目したい項目が土砂崩れや排水・用水等溢水です。
表1を見ると全国の平均ではありますが水災補償がある火災保険に加入しているのは66%になっているということです。

足利市ホームページ「2019年台風19号による床上・床下浸水等状況図」より引用
図2 2019年台風19号による足利市内の被害件数
図2を見ると足利市でも床下、床上の浸水が確認されています。この地域のお住まいの方は水災の補償は必須といえるでしょう。
また、マークがついていない地域にお住まいの方も公表しているハザードマップをみて今一度確認した方がよいでしょう。
2022年10月にも全国平均で10.9%値上がりしましたが、また同程度の値上げが予想されていますが、詳細な値上げ幅や改定内容は公開されていません。
参考:火災保険参考純率改定のご案内
改定内容が公開となりましたら、続報としてまた紹介いたします。
年々増加している自然災害に対して財産を守ることができるのは火災保険です。
6月以降はは台風が発生する時期になります。何かあってからでは遅いので今のタイミングで火災保険の補償内容を見直すことをお勧めします。
火災保険の加入時期や商品によっては20万円以上の損害が出ないと保険が使えない、水災については保険金額の満額の補償ではない等条件が付いている商品もあります。
ご自身が加入している保険がどのような補償になっているかなど、お力になれますので、ぜひ当社にご相談いただければ幸いでございます。
<この記事を書いた人>
さくらファミリー株式会社 塚原 大悟
損害保険トータルプランナー
これまで数々の自動車事故などの現場にも立ち会い、実際に保険が使われる現場を見てきた視点から記事を書いています。
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