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親や祖父母に「個人年金に入りなさい」とすすめられたら ― 昔と今の違いと、確認したい5つのこと(足利市・太田市・佐野市)

親や祖父母に「個人年金に入りなさい」とすすめられたら ― 昔と今の違いと、確認したい5つのこと(足利市・太田市・佐野市)

「私は個人年金のおかげで、老後に困らなかった。あなたも入っておきなさい」。親や祖父母から、そんなふうにすすめられた経験のある方もいらっしゃるでしょう。ご家族が、あなたの将来を心配して言ってくださる言葉であり、ご本人の成功体験は、事実です。

けれども、ご家族が個人年金で成功した時代と、今とでは、前提となる条件がいくつも違います。ご家族の気持ちを大切にしながら、冷静に判断するために、このコラムでは、昔と今の違いと、すすめられたときに確認したい5つのことを整理します。個人年金そのものの良し悪しを決めるものではなく、特定の商品をすすめるものでもありません。

このコラムのポイント

  • ご家族の成功は事実ですが、当時は、金利が高く、賃金も上がっていました
  • 今の個人年金は、今の予定利率・今の運用環境で決まります
  • 「個人年金だから良い」のではなく、「何で運用されているか」が大切です
  • NISAやiDeCoなど、当時はなかった選択肢もあります。最終的には、ご自身で判断しましょう

昔と今は、何が違うのか


項目1990年ごろ今(2026年)
10年国債の利回り(財務省)平均6.87%(1990年)2.817%(2026年10月30日)
日本銀行の基準貸付利率(日本銀行)6.00%(1990年8月)1.50%(2026年9月24日)
標準的な予定利率(生命保険)5.5%(1985〜1993年・保険期間20年超)標準利率0.25%(2017年4月〜)。各社の個人年金の予定利率は、金利上昇を受けて引き上げの動きがある(報道)
住宅ローンの変動金利8.5%(1990年12月)主要銀行の基準金利は3%台前半(実際の借入金利は優遇後で異なる)
賃上げ(春闘)5.95%(1990年・連合)。高度経済成長期は2ケタが続いた5.01%(2026年・連合)、実質賃金は8か月連続でプラス(2026年8月)
資産づくりの選択肢預金・個人年金・株式・債券などNISA・iDeCoなどの税制優遇制度も加わった

金利が上がっている今は、1990年に似た面もありますが、水準や、経済の環境は異なります。ご家族が個人年金に加入した時代の「予定利率」は、当時の高い水準がそのまま続いています。今、新しく契約する場合の予定利率は、今の水準で決まるため、同じ結果になるとは限りません。

すすめられたときに、確認したい5つのこと


① 「何で運用される」個人年金か

個人年金には、公社債が中心の「定額型(一般勘定)」と、株式などを含む「変額型(特別勘定)」があります。ご家族が入っていたのは、どちらだったでしょうか。同じ「個人年金」でも、リスクも、リターンも、まったく違います。変額型は、運用がうまくいかなければ、元本割れもあり得ます。

② 予定利率と、保険料の負担は

契約時の予定利率と、毎月の保険料は、どうなっているでしょうか。ご家族の時代の予定利率と、今の予定利率は異なります。また、住宅ローンや、教育費など、ご自身の家計の負担も大きい時期には、保険料の負担が、他の支出を圧迫しないかも、確認しましょう。

③ 費用と、途中でやめたときのこと

保険には、保険料に含まれる費用や、積立金から差し引かれる諸費用があります。契約後の一定期間に、途中で解約すると、払い込んだ保険料を下回る返戻金になることがあります。「途中で必要になったとき」の対応を、確認しておきましょう。

④ 保障は必要か。他の選択肢と比べたか

個人年金の強みは、「保障」にあります。死亡給付金や、終身年金など、保険ならではの機能を、必要としているでしょうか。また、NISAやiDeCoなど、他の選択肢と、費用や、お金の引き出しやすさを比べたでしょうか。

⑤ 最後は、ご自身が決める

ご家族の言葉は、貴重な情報ですが、結論は、ご自身の目的と状況で決めるものです。いつ、いくら必要なのか、どこまでのリスクを取れるのかを、整理したうえで、判断しましょう。

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ご家族との、上手な話し方


  • まず、ご家族の経験に、感謝を伝える:「心配してくれてありがとう」という気持ちから、始めると、話し合いが進みます。
  • 「当時と今は、条件が違うみたい」と伝える:金利や賃金など、客観的なデータを一緒に見ると、納得しやすくなります。
  • ご家族の契約内容を、一緒に見せてもらう:どんな予定利率・運用の契約だったかを知ると、今との違いが分かります。
  • 第三者に相談する:ご家族だけで結論を出さず、専門家に、中立的に整理してもらうのも、一つの方法です。

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ご相談いただくときのポイント


「親にすすめられたが、自分に合うか分からない」という方は、ご家族の個人年金の内容(保険証券など)と、ご自身の家計の状況をお持ちください。予定利率、運用の中身、保険料の負担、保障の必要性を、中立的な立場で、一緒に整理します。特定の商品を、おすすめすることはありません。最終的な判断は、ご自身でお願いします。

よくあるご質問


親の個人年金は、なぜうまくいったのですか?

契約した時期の金利が高く、予定利率が高かったことが、大きな理由です。また、当時は、賃金も上昇していました。今は、金利の水準や、経済の環境が違うため、同じ結果になるとは限りません。

親の言うことを、聞かないほうがいいのですか?

そうではありません。ご家族の経験は貴重ですが、前提の条件が、当時と今で異なる点を、確認したうえで、ご自身で判断することが大切です。

若いうちに、個人年金に入るメリットはありますか?

契約期間が長くなるため、予定利率が長く続く、保険料控除が使える(条件を満たした場合)などの面があります。一方で、長期間、お金が拘束され、途中で解約すると返戻金が少なくなる場合があります。目的と、資金の必要な時期とあわせて、考えましょう。

個人年金は、他の選択肢と併用してもよいですか?

併用は可能です。目的ごとに、使い分けている方もいます。ご自身の状況に合わせて、検討しましょう。

まとめ


ご家族の個人年金の成功は、高金利・賃金上昇という、時代の追い風に支えられていた面があります。今は、条件が違います。ご家族の気持ちを大切にしながら、「何で運用されるか」「費用と保障は何か」「他の選択肢はどうか」を確認し、ご自身で判断してください。

参考にした情報


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