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個人年金保険料控除は今どうなっている?昔の定額型と今の変額型の違い、控除の条件と考え方(足利市・太田市・佐野市)

個人年金保険料控除は今どうなっている?昔の定額型と今の変額型の違い、控除の条件と考え方(足利市・太田市・佐野市)

年末調整の時期に、届いた控除証明書のなかに「個人年金保険料控除証明書」が入っている方もいらっしゃるでしょう。老後の資金づくりのために、若いころに加入した個人年金保険です。

ひと昔前の個人年金は、安全性を重視した運用が中心の「定額型」が主流でした。いまは、株式や債券などで運用する「変額型」など、選択肢が広がっています。そのなかで、「税金の控除は、どう使えるのだろう」と気になる方も多いかもしれません。このコラムでは、昔と今の違い、控除の条件、そして検討するときの注意点を、一般的な情報として整理します。特定の商品をおすすめするものではありません。

このコラムのポイント

  • 個人年金保険料控除を受けるには、「税制適格特約」を付けた契約など、一定の条件を満たす必要があります
  • 控除の上限は、所得税で4万円、住民税で2万8千円(新制度)です。控除額が大きいわけではありません
  • 特別勘定で運用する変額型は、運用の成果によって、年金額などが増減し、元本割れの可能性もあります
  • 変額型が、個人年金保険料控除の対象になるか、一般生命保険料控除の区分になるかは、商品・契約によって異なります

昔の個人年金と、今の個人年金 ― 何が変わった?


個人年金保険は、運用の仕組みによって、大きく2つのタイプに分けられます。生命保険文化センターの説明では、次のとおりです。

項目定額型(一般勘定)変額型(特別勘定)
運用の仕組み契約時に定めた予定利率が保証された一般勘定で、安全性を重視して運用国内外の株式や債券などで構成される特別勘定(ファンド)で運用
年金額契約時の予定利率などで、基本年金額が決まる運用実績によって、年金額・死亡給付金・解約返戻金が変動する
リスク運用の成果で年金額が変わることはない(契約条件による)市場リスクは契約者が負う。元本割れの可能性がある
選択肢—特別勘定(ファンド)は契約者が選ぶのが一般的で、ファンド間の資金移動(スイッチング)ができる場合がある

かつて加入された個人年金は、契約時の予定利率が保証される定額型が多く、老後の資金を、安全に準備する目的で使われてきました。いまは、運用の成果を取り入れて増やすことを目指す変額型や、外貨建ての契約など、選択肢が増えています。その分、「どこまでリスクを取れるか」を、ご自身で考える必要があります。

個人年金保険料控除の条件 ― 「税制適格特約」とは


個人年金保険料控除は、個人年金保険の保険料なら何でも対象になるわけではありません。国税庁の案内では、次のような条件を満たす契約が対象です。

  • 年金の受取人が、保険料を払う人(契約者)または、その配偶者であること
  • 年金の支払を受けるまでに、10年以上の期間にわたって、定期的に保険料を払う契約であること
  • 10年以上の定期年金、または終身年金であること
  • 原則として、年金受取人が満60歳になってから年金を支払う契約であること

これらの条件を満たす契約に付ける特約が、一般に「個人年金保険料税制適格特約」と呼ばれます。特約が付いていない個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除ではなく、一般生命保険料控除の対象になります。

この条件から、保険料を一度に払う一時払の個人年金は、払込期間の条件を満たさず、個人年金保険料控除の対象になりません。

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控除の金額 ― 実際はいくらくらい?


個人年金保険料控除の金額は、新制度(2012年1月1日以後の契約)では、所得税で最大4万円、住民税で最大2万8千円です。年間の保険料が8万円を超えると、控除額は上限に達します。

所得税の税率所得税が減る額住民税が減る額(税率10%)合計
10%4,000円2,800円6,800円
20%8,000円2,800円10,800円

控除で減る税金は、年間で数千円から1万円程度です。年金を準備する手段としては、控除はあくまで「ついてくる特典」であり、これだけを目的に加入するものではありません。生命保険料控除全体の仕組みは、次のコラムで整理しています。

「特別勘定で運用する個人年金」と控除 ― どう考える?


「運用の成果を取り入れつつ、保険料控除も使える年金を探したい」という方もいらっしゃると思います。特別勘定で運用する変額型を検討する際には、控除について、次の点を確認しておきましょう。

  • 控除の区分は、商品によって異なる:変額型の保険料が、個人年金保険料控除になるか、一般生命保険料控除になるかは、商品や、税制適格特約を付けられるかどうかで異なります。区分の確認は、契約前にお渡しする「契約概要」「注意喚起情報」や、控除証明書で行います。
  • どの区分でも、控除額には上限がある:一般生命保険料控除・介護医療保険料控除・個人年金保険料控除の合計の上限は、所得税12万円です。すでに一般生命保険料控除が上限に近い方は、保険料を増やしても、控除は増えないことがあります。
  • 控除は、リスクや費用を打ち消さない:変額型は、運用がうまくいかない場合、年金の原資が、払い込んだ保険料を下回ることがあります。また、契約後の一定期間は解約控除がかかるほか、保険料や積立金から諸費用が差し引かれます。控除の金額と比べて、こうした費用や、元本割れの可能性を、どう考えるかが大切です。
  • 最低保証の有無も確認する:年金原資や年金の受取総額に、保証がある商品とない商品があります。解約返戻金は、最低保証がないものがほとんどです。

投資にはリスクがあり、元本割れの可能性があります。最終的な判断は、ご自身で行ってください。

年金を受け取るときの税金


個人年金を、保険料を負担した本人が受け取る場合、国税庁の案内では、受け取った年金は「公的年金等以外の雑所得」として、所得税の課税対象になります。雑所得の金額は、その年に受け取った年金額から、対応する払込保険料を差し引いて計算します。保険会社が年金を支払う際に、所得税が源泉徴収される場合もあります。

「保険料控除を受けるとき」と「年金を受け取るとき」の両方で、税金が関わる点を覚えておきましょう。

他の制度との違い ― NISAやiDeCoと比べて


老後の資金づくりには、保険以外にも、税制の優遇がある制度があります。それぞれ、目的や条件が違います。

制度税制上の特徴主な注意点
個人年金保険保険料に応じて、生命保険料控除(上限あり)契約の条件・費用・解約の扱いを確認。変額型は元本割れの可能性
iDeCo(個人型確定拠出年金)掛金が全額、所得控除の対象。運用益は非課税原則として、60歳になるまで引き出せない
NISA運用で得た利益が非課税損失が出る可能性がある。保険料控除のような、所得控除はない

どれが向いているかは、ご家庭の状況や、いつ資金が必要になるかによって異なります。詳しくは、次のコラムもご覧ください。

確認しておきたい5つのこと


年末調整の前に、手元の契約で確認

  • 控除証明書の区分は「個人年金保険料」か「一般生命保険料」か
  • 税制適格特約が付いているか(保険証券や控除証明書で確認)
  • 定額型か変額型か。変額型なら、リスクと費用の説明を理解しているか
  • 控除の上限(所得税4万円・合計12万円)に、すでに達していないか
  • 年金の受け取り開始の時期と、そのときの税金のイメージ

ご相談いただくときのポイント


「昔入った個人年金が、今の暮らしに合っているのか分からない」「運用の成果を取り入れた年金も気になるが、リスクが不安」という方は、保険証券と控除証明書を、そのままお持ちください。加入中の保険の内容や、控除の区分、備えたい金額や時期を、一緒に整理します。税金の個別の計算は、税理士や税務署でご確認ください。

よくあるご質問


個人年金保険料控除と、一般生命保険料控除は、何が違いますか?

対象になる契約の種類が違います。個人年金保険料控除は、税制適格特約を付けた個人年金保険が対象です。それ以外の契約で、生存や死亡に基づいて保険金が支払われるものは、一般生命保険料控除の対象です。控除額の計算方法は、同じ表を使います。

変額個人年金は、個人年金保険料控除の対象になりますか?

商品や契約の条件によって異なります。個人年金保険料控除の対象になる場合と、一般生命保険料控除の対象になる場合があります。契約前の「契約概要」や、控除証明書の区分で、ご確認ください。

一時払の個人年金は、控除の対象になりますか?

個人年金保険料控除は、年金を受け取るまでの10年以上の期間にわたって、定期的に保険料を払う契約が条件です。保険料を一度に払う一時払の契約は、この条件を満たしません。

特別勘定の運用で、元本割れすることはありますか?

あります。変額型は、運用の成果によって、年金額や解約返戻金が変動します。運用が不調な場合、年金原資が払い込んだ保険料を下回ることがあります。市場リスクは契約者が負います。

個人年金の年金は、いつから受け取れますか?

個人年金保険料控除の対象になる契約では、原則として、年金受取人が満60歳になってから受け取る契約であることが条件です。受け取りの開始時期や期間は、契約によって異なります。

まとめ


個人年金は、昔の「安全性重視の定額型」から、「運用成果を取り入れる変額型」まで、選択肢が広がりました。保険料控除は、年間で数千円から1万円程度の「特典」であり、リスクや費用、受け取り方とあわせて検討することが大切です。年末調整で手元の契約を見直すこの時期に、備えたい金額や時期を、あらためて整理してみてはいかがでしょうか。

参考にした情報


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本コラムは、保険や家計に関する一般的な情報の提供を目的としたもので、特定の保険商品の募集・勧誘・比較推奨を行うものではありません。保険の内容は保険会社・商品によって異なります。実際にご検討される際は、「契約概要」「注意喚起情報」「重要事項説明書」等をご確認ください。

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